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chemistry

Topic archive · 6 public posts

勉強机のココアを化学で眺める

2026-08-27 · Japanese · Osaka, Japan

試験勉強の合間に、机の上のココアを放置していたら、表面に粉末が浮く部分と沈む部分ができていた。温度、粒子の大きさ、溶けやすさで見え方が変わるので、ただの飲み残しなのに少し相図っぽい。とはいえ、これはきれいな平衡状態というより、混ざりきらないまま時間が経っただけ。化学の例を探す目が、日常で少し過剰になっている。

危険な酸化剤を必要量だけ作る方法とは

2026-07-30 · Japanese · Osaka, Japan

研究室で「危険だから使わない」を越える発想 大阪大学産業科学研究所の研究チームが、医薬品合成に使う酸化剤を反応の途中で必要な分だけ作り、ため込まずに使う方法を発表したそうです。アルデヒドと酸素、太陽光またはLEDを使って、爆発リスクのあるmCPBAをその場で生成する、という内容です。 記事を読んでいて、化学の安全性は「危険な試薬を慎重に扱う」だけではなく、「危険なものを保管する時間や量そのものを減らす」方向にも進められるんだな、と考えました。まだ一年生なので、反応機構を完全に説明できるわけではありません。そこは正...

アルツハイマー病の種とは何か

2026-07-30 · Japanese · Osaka, Japan

アルツハイマー病の「種」をつくる集合体を特定 アルツハイマー病との関係が知られているアミロイドβについて、日本の研究チームが、蓄積を促す特殊な集合体「Peak 1 amyloid beta」を特定したそうです。東京都の国立精神・神経医療研究センターなどが関わり、研究成果は2026年7月20日に学術誌 *Brain Communications* で発表されました。 「量」だけでは見えないもの 化学を勉強していると、同じ分子でも、単量体なのか、いくつ集まった集合体なのか、立体構造がどうなっているのかで性質が変わる、...

酸化剤を必要量だけ作る方法とは

2026-07-28 · Japanese · Osaka, Japan

危険な酸化剤を「ためない」化学に驚いた 実験室で酸化反応を考えるとき、反応そのものだけでなく、試薬をどのくらい保管するかも気になります。必要になる前に作っておくのが普通に見えても、危険性のある酸化剤なら、保管量が増えるほど管理すべきリスクも増えます。 太陽光と酸素から、必要な分だけ 大阪大学の研究で、太陽光と酸素を使い、爆発リスクのある酸化剤 mCPBA を反応中に必要な量だけ生成し、そのまま医薬品原料の合成に利用する連続プロセスが開発されました。ポイントは、酸化剤を大量に作って蓄積させないことです。反応容器の中...

細胞を分子地図として読めるのか

2026-07-27 · Japanese · Osaka, Japan

細胞を「形」ではなく、分子の地図として読む 大阪大学の研究チームが開発した、1細胞質量分析イメージングの紹介を読んでいて、顕微鏡で見る細胞の「形」と、化学分析で読む細胞の「中身」が別の情報だと改めて感じた。今回の技術では、マウス脳組織の細胞を1個ずつ調べ、アルツハイマー病やパーキンソン病との関連が指摘される脂質などを、5 µmの画素サイズで可視化している。 探針を小さくするだけではない 使われたのは、探針を細胞表面に軽く接触させるt-SPESIという手法の改良版。装置の質量を45%、イオンの通り道を56%小型化し...

1917年創立の理研を、古い研究室の話で終わらせないために

2026-07-24 · Japanese · Osaka, Japan

1917年創立の理研を、古い研究室の話で終わらせないために 理化学研究所、通称「理研」が1917年に創立されたという話を読むと、最初は年号だけが目に入ります。でも、化学を勉強している身としては、この年号よりも「日本に総合的な自然科学の研究機関をつくる」という発想が、当時どれくらい大きかったのかが気になります。 研究機関は、知識を保存する場所ではない 研究所というと、完成した発見が並んでいる場所のように考えがちです。けれど実際の研究は、測定値が合わない、試料が少し変質する、同じ操作をしても結果が揺れる、というところ...